内容証明を出す意味
内容証明を出した場合に、どのような効果が生じるのでしょうか。
三つの意味があります。
証拠としての意味・心理的圧迫・法律上の定めがある意味
証拠としての意味
意思表示の証拠としての意味があります。
何か法律上効果を求めて意思表示をする場合に、「そのような意思表示をした」ことを証明するものです。
例えば、 契約の解除・取消し、クーリングオフ、債権の放棄、時効の中断 などの場合がこれにあたります。
意思表示を必ず内容証明でする必要があるとは法律で決まっているわけではありません。
口に出して言えばそれだけで法律上は立派な意思表示です。
しかし、重要な意思表示については、あとあと言った言わないの争いになるのを避けるために内容証明にしておくとよいでしょう。
内容証明にすれば、相手は「そんな手紙は受け取っていない」などという言い逃れができなくなります。
郵便局自体が内容と通知した事実を証明してくれるからです。
心理的圧迫
内容証明を出す重要な意味はここにあると言えます。
口頭で言っているより、書面にした方が重いというのは日常生活でも言えるでしょう。
その書面が内容証明という特別なもので送られてくればなおさらです。
相手が内容証明を知らない人であれば、やはり驚くでしょう。
また、あまり気持ちの良いものではありません。
さらに、内容証明を知っている人であっても、内容証明に書かれた事について差出人が強い意志を持っていることを知ります。
問題がこじれれば裁判に発展するという事を知ることになります。
このことで、内容証明には相手に精神的な圧力・プレッシャーを与えるという効果が生じることになるのです。
この圧力・プレッシャーによって、相手にもされなかった場合でも返事が来たり、対応してくれるという場合があります。
ただ、内容証明を送ったからといって、法的な強制力が生じるものではなく、法的な強制力を生じさせようと思えば別途訴訟手続に頼ることが必要となります。
しかし、それには時間も費用もかかりますので、その前に内容証明を利用して、貸主の翻意を促す意味は大きいわけです。
法律上の定めがある意味
法律上内容証明が特別な効果を生じる場合があります。
例えば債権譲渡などです。
債権譲渡は確定日付によって債務者に通知することで第三者に対抗することができます。
その確定日付ある通知として内容証明が使われるわけです。
この場合は、内容証明は第三者に対抗することができるという効果を生じさせることになります。
内容証明についてもっと知りたい!という方には
内容証明に関するページの紹介です。
内容証明ってそもそも何?→ 内容証明とは
どうやって送るの?→ 内容証明の差出方法
内容証明にすることでどういう意味があるの?→ 内容証明を出す意味
内容証明にすべき?普通郵便にすべき?どの専門家に頼むべき?→ 内容証明の利用方法
具体的な場面での利用法は?→ 具体的場面の利用例
面倒だから全部頼んでしまいたい!→ 内容証明完全代行
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